偽造防止用紙の用途とは?どのような機関で使われているのか紹介

この記事では、偽造防止用紙の用途・必要性・どのような機関で使用されているかについて解説します。偽造防止用紙は、保険証券・株券・住民票など、犯罪リスクの高い書類に使用される特別な用紙です。

記事内では、偽造防止用紙が必要な分野や機関についても触れています。また、オリジナルの用紙を作成する流れや、注意点なども取り上げています。偽造防止用紙を作成したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次
偽造防止用紙とは?
偽造防止用紙の主な用途
身分証明書
金融文書
公文書
私文書(契約書・法的文書)
金券・チケット
偽造防止用紙が使われている主な機関
自治体
教育機関
民間企業
医療機関
偽造防止用紙が必要な理由
偽造防止用紙は用途にあわせて作成するのがポイント
偽造防止用紙をオリジナルで作成する流れ
偽造防止用紙の作成は「天野印刷」がおすすめ

偽造防止用紙とは?

偽造防止用紙とは、偽造などの犯罪から守ることを目的に作られた特別な用紙です。高度な防犯技術によって多くの分野で使用されています。一例を上げれば、保険証券・株券・住民票などです。

上記に上げた重要文書は、複数の防犯対策を施し、偽造されにくい仕様にしています。このように、偽造防止用紙は、社会において重要な役割を果たしているため、日々開発や改良が進められています。

偽造防止用紙の主な用途

日常生活において、偽造防止用紙はどのような場面で使われているのでしょうか。ここでは、主な用途を4つ紹介していきます。

 

金融文書

金融文書は金銭に関する書類で、預金証書や残高証明書などがあります。偽造や不正取引などの被害が深刻な問題となっています。したがって、金融機関では防犯技術を採用し、犯罪撲滅に力を入れています。

公文書

公文書は、正確性と信頼性が求められるため、偽造防止用紙が欠かせません。公文書には、国や自治体が発行する書類、またはそれに準ずる書類が含まれます。具体的には、住民票、印鑑証明書、出生証明書、戸籍謄本などです。

公文書の多くは「隠し文字」や「示温インキ」が採用され、セキュリティ面を強化しています。以上のように、公文書の作成には偽造防止用紙は欠かせない存在であり、その重要性がますます高まっています。

私文書(契約書・法的文書)

ビジネスにおける重要な文書や法的文書の偽造は、重大な問題となります。そのため、偽造防止用紙が多く採用されています。防犯意識の高い会社では、偽造防止対策として「マイクロ文字」に会社のロゴを使用しているところもあります。

金券・チケット

金券やチケットは、消費者にとっては一般的な存在です。しかし、偽造品によって消費者に大きな被害をもたらすかも知れません。そこで、金券やチケットにも、偽造防止用紙が使用されています。

具体的な防犯技術としては、グラデーションや隠し文字などです。以上のように、金券・チケットは消費者を守るために、さまざまな対策が講じられています。

偽造防止用紙が使われている主な機関

偽造防止用紙は、各機関でどのように使用されているのでしょうか。次項からそれぞれの用途を紹介していきます。

自治体

自治体にとって、防犯性の高い用紙は、市民の安全を守るために欠かせないものです。公的な文書を悪用された場合、大きなトラブルに発展するかも知れません。一例として、住民票・印鑑証明書・戸籍謄本・在留カードといった各種証明書が上げられます。

教育機関

教育機関である学校や大学では、卒業証明書・賞状などに偽造防止技術を採用しています。これらの書類は、卒業生や保護者などが必要とするケースが多く、犯罪に悪用するリスクがあります。

とくに、卒業証明書は就職や進学に大きく関わるため、偽造防止用紙の使用は非常に重要です。

民間企業

偽造防止用紙は、民間企業でも幅広く採用されています。その理由は、偽造品が出回れば、損害賠償や法的問題に発展するリスクがあるためです。

具体例として、製造業における製品の設計図や技術資料と建築業での確認済証や検査済証などは、防犯性の高い用紙が使用されています。このように、顧客との信用問題に関わるため、企業側が厳密なセキュリティ対策を講じている点がうかがえます。

医療機関

医療機関では、処方箋・診断書などに偽造防止技術を採用しています。これは、医療現場で、医療事故につながるリスクがあるためです。

このようなセキュリティ対策は、医療現場での患者の安全性を確保するために欠かせないものです。

偽造防止用紙が必要な理由

現代社会では情報技術の発展により、ペーパーレスが進む一方、私文書や公的文書は、まだまだ紙ベースが主流です。たとえば、賃貸物件の契約時には、住民票や印鑑証明書などの書類が必要となります。

この場合、役所やコンビニエンスストアなどで、公的文書を出力しなければいけません。そのため、日本では紙の重要性は依然として高く、偽造防止用紙の需要は年々高まっています。

偽造防止用紙は用途にあわせて作成するのがポイント

偽造防止用紙は、その用途にあわせた作成が大切です。ビジネスで使用する契約書と公的文書などでは、文書の重要性や責任に大きな差があるからです。なお、汎用性の高いものは、セキュリティに不安があるといわれています。

理由としては、ネット通販で手軽に入手できるものは、だれでも簡単に購入できるため、悪用されやすいからです。そのため、専門業者に依頼し、オリジナルの偽造防止用紙の作成が推奨されます。

偽造防止用紙をオリジナルで作成する流れ

オリジナルの偽造防止用紙は、専門的に扱う業者に依頼する必要があります。ここでは、オリジナルの用紙が完成するまでの流れを解説します。

 

作成する流れ

内容

1

問い合わせ

始めに専門業者に問い合わせします。業者ごとに費用・デザイン・防犯対策が異なります。

2

ヒアリング

用紙のサイズ・デザイン・発注数・色合いなど、細かくヒアリングを行います。

3

サンプルを提出

業者から、サンプル商品を提出してもらいます。ここで、デザインの方向性が視認できます。

4

オリジナル要素(会社ロゴ等)をデザインに組み込む

会社ロゴ・カラーなどのオリジナル要素を提供し、デザインを決定します。企業のPRにもつながるため、慎重に検討します。

5

用紙・数量・色合いを決める

用紙のサイズは、A4サイズが一般的です。

次に、用紙の厚さは、自社のプリンターにマッチしたものを決定します。

そして、数量設定は、ある程度の使用数量を予想した発注数にしましょう。

6

見積りを提出

業者から、見積もりの提出があります。注意点としては、偽造対策の数によって、作成費用に違いがあります。当然、多くの偽造対策をした方が費用は高くなります。

7

デザインのレイアウト

依頼したサイズやデザインをもとにレイアウトに入ります。

8

テスト品を提出

業者からテスト品の提供があります。依頼者と業者でイメージの相違がないかを確認します。

9

修正があれば修正

修正があれば業者に修正点を伝えます。

10

印刷

修正完了後、印刷に入ります。

11

納品

業者で最終検品を行い、納品となります。

偽造防止用紙の作成は「天野印刷」がおすすめ

本記事では、偽造防止用紙について、概要や主な用途などを網羅的に解説しました。この特殊な用紙は、ビジネス文書・法的文書・チケットなど、数多くの分野で重宝されています。

近年、ペーパーレスが進んでいますが、紙ベースが根強く浸透しているため、偽造防止用紙がなくなることはありません。また、犯罪リスクの対策として、オリジナル版を作成する企業も増えてきています。ただし、オリジナル版の制作には、専門的な技術や機材が必要となります。

天野印刷は、1964年創業で現在までに2,000社以上との取引実績のある老舗の印刷会社です。確かな防犯技術と専門的な機材を保有しているため、依頼者の予算・デザイン・用途に応じた偽造防止用紙を提供します。現在、偽造防止用紙を検討中の際は、ぜひ、天野印刷にご相談ください。

follow us in feedly

コメントを残す

*